パ、パ、パンダがいっぱい!!!?


 パンダのカオス!!!?

 私の目の中はグルグル…パンダの洪水。

 私は額を押さえ、俯く。

 「慣れたら…大丈夫ですよ~」


 咲弥さんはズカズカと入って、片づけを始める。


 パンダ柄のソファーにパンダ顔のテーブル。

 家具、カーテン、寝具のすべてがパンダ…。


 「これ」

 「!?」

 咲弥さんが私に薄汚れたパンダのぬいぐるみを渡す。

 「亡き奥さまから約束の証に貰ったぬいぐるみです」

 
 これが…!!?


 「耳と腕の綻びを直して頂けますか?美紗緒さんは洋裁が得意なんですよね」