白黒プリンスと囚われのメイドさま


 「子供って??美紗緒…ホントか??」

 「え、あ…分かりません…」



 私は首を横に振る。

 「……蓮は心当たりあるのか?」

 安達君は興味津々に目を光らせる。

 「ん、あ…さあっ~俺は…。なあ?美紗緒」

 蓮は安達君の問いをはぐらかす。

 同棲していることはナイショだもんね~。

 担任の木村先生が入って来た。

 この話は中断。

 私の脳裏にはわだかまりが残る。

 生理も遅れているし、このだるさと熱っぽさは…妊娠かもしれない…。

 卒業まで後2ヵ月…。

 挙式まで半年。

 出来た婚は今時…おかしくないけど…おじいさまがどう思うか…。


 私は一人で思い悩む。