白黒プリンスと囚われのメイドさま


 「ともかく…病院に行け!!俺が咲弥に電話する!!」

 「え、あ…でも…」

 「いいから…お前の体はお前の一人の体じゃあないんだ!!」

 蓮は大声で私に言い放つ。

 教室中のクラスメイトたちが…私たちに注目。

 「……意味深な発言だな~蓮」

 安達君が亜子の隣にやって来た。

 「うんうん…私も安達君に同感」

 亜子は安達君の同調する。

 「な、何が意味深?だって美紗緒は…俺の妻だ…」

 「……徳川さんの体は…一人の体じゃあないだんだろ?つまり…子供が居るんだろ??」

 安達君???

 「子供??」

 蓮は首を傾げ、私を見つめる。

 確かに…子供が出来ても可笑しくはないけど…。