困った蓮…。



 24時間…私たちは一緒。

 ガッコも同じ…咲弥の運転する車で向かう。

 季節は冬。

 年も明けて1月。

 昨日からの大寒波が日本を襲う。

 車から降りると空から粉雪が散らついていた。

 「とうとう降って来ましたね…」

 咲弥が呟く。

 「……」

 「足元…気をつけて下さい…美紗緒さま、蓮さま」

 「ああ~」

 蓮はコートの襟元を立てて、首を寒さから守る。

 私は首を縮ませ…マフラーに口元まで埋める。

 「お気をつけて…いってらしゃいませ」


 咲弥は私たちに会釈。

 二人で校舎に向かって坂道を上がる。