最後に連れて来られたのは…夜景のキレイな高層ビルの最上階にあるフランス料理店。
メニュー表を見ても私が口にしたことないメニューばかり…。
「……」
私の目の前には…如月君。
如月君の後ろには咲弥さんが立っていた。
「……咲弥さんは食べないんですか?」
「はい…それよりも…あなたのことは昨日…調べさせて頂きました」
「!!!?」
「…あなたは母と二人暮らしで…借金があるそうですね」
咲弥さんは如月君に紙を渡す。
「…お母さまは今…入院中とか…電気ガスは滞納して現在止められ…水道が
止まるのも時間の問題。生活に必要なパイプラインを失くせば…今以上に生活は貧窮しますね。そしてアパートの…家賃も滞納して2年経過…」
咲弥さんはすべてお見通し!!
「…お前…どれだけビンボーなんだ?ビンボーにも程がある…」
如月君は私のビンボー振りに呆れていた。



