「……分かりました」

 美紗緒さまから、俺のケータイに具合が悪くなったから…迎えに来てくれと涙交じりの声。



 俺は…夕食の用意を半分、残して、エプロンを取る。



 美紗緒さまの涙の原因。

 それは絶対…連さま…。


 美紗緒さまを連さまと同じ…学園に編入させた時から…いつかは何かが起こる
と予想していた。



 こんなにも早く来るとは…。


 いくら旦那様の命令とは言え…連さまと同じ…学園編入は避けるべきだった。