「……」

 俺は再び、美紗緒を抱き締める。
 
 「!!?」

 ノックもせずに…比呂が丸めたポスターをたくさん抱え、入って来た。


 比呂は生徒会副会長。俺の居ない間…会長代理を立派に務めてくれていた。


 「蓮??あれ??徳川さん??」

 「…こ、これはだな…」

 俺は大慌てで、美紗緒を離して、誤魔化す。

 「…やっぱり…気はあるんじゃないか…でも…蓮は如月家の後継者だろ?それに…
犬猿の仲だし…遊びにしてはリスク大きいだろ?前から言おうと思ったんだけど…
生徒会室でHするのは止めてくれ」

 「……」


 美紗緒の表情が曇る。

 そして、俺のそば離れ、部屋を飛び出した。

 「美紗緒!!?」