「……蓮さま」

 「理人か…」

 蓮さまは生徒会長の席に座り、ボーッと頬杖を付いていた。

 「……」

 蓮さまが俺に代わり、明和学園の生徒会長となった。

 俺は副会長として就任。

 蓮さまのフォローにあたることになった。

 「如月先輩…さっき…頼まれたコピーをお持ちしました」

 ノックして、書記で2年生の川本亜子が入って来た。

 彼女の父親は代議士。

 「!?お前は…確か…同じクラスの?」

 「はい…そうです…川本亜子です」

 俺には見せない…媚びた笑顔で彼女は蓮さまに挨拶。


 「……」

 彼女も…蓮さまに恋をしていた…。