「どうした?言えないのか?美紗緒」


 更に私を追い詰める…。


 「……父の裸だって…おぼろげにしか憶えてないのに…目のやり場に困ります」


 「ふうん~」


 蓮さまは不敵な含み笑いを浮かべて、私の顎を右手の指で持ち上がる。


 「まあ~そのうち慣れるさ」


 蓮さまは私の唇に唇を押し付ける。


 メガネ男子の蓮さま。


 何だか別人みたいに見えた…。


 啄ばむように私の唇に触れる蓮さま…。


 朝から…刺激がキツイ…><



 小刻み触れ合う唇は甘い…。



 体の力を奪われ、私は頬を染めるしか出来ない。


 「……美紗緒…今夜は一緒に…寝ようか?」


 「……あ…」


 「俺だって…昨日は寝れなかった…」

 蓮さまは私にまたキス。

 そのままの勢いで…私は押し倒される。



 「いい加減に起きろ!!!」

 ノックなしに神さんの声が飛び込んで来る。