初めて迎えた蓮さまの部屋での夜。

 緊張で眠りも浅く、何度も夜中に目が覚めた。

 「美紗緒…」

 ぐっすり眠れたのは夜が明ける前。

 誰かが私を呼んでいる…。

 僅かな意識が…まどろむ私に…気付かせる。

 「……」




 体が急に重くなる!!?

 「!!?」

 誰かが…私の唇にキス??

 私は慌てて、目を開けた。

 「いつまで寝てる?」

 「!!!?な、何してるんですか??蓮さま」

 「唾…かかってる…たくっ」

 間近にあって蓮さまの顔が視界から遠ざかる。