俺はそのまま足を止めて、角の向こうを覗き見る。


  神!!!?

  神が美紗緒のそばに…居た。


 「俺も分かるよ…俺もおふくろを亡くしたから…」

 「神さん…」


 神は泣いている…美紗緒に両腕を広げる。

 美紗緒は…神の腕の中にみずから…入り込む。


 「……」


 美紗緒はやはり…神を??

 同級生のオトコはカモフラージュか??


 俺は…神に嫉妬した…。


 如月家で唯一のツレ…神。


 神…俺はお前を嫌いになりたくない!