「……」


 俺も美紗緒のそばに寄り添う。


 「お母さん!!!美紗緒はあなたを必要としています!!だから…目を開けてください!!」


 「蓮…さま」


 美紗緒は俺の顔を見る。

 「お前も呼べ!!」

 「え、あ…」


 二人で必死に…生死の境を彷徨う美紗緒の母親を呼び続けた。



 しかし…奇跡は起きなかった…。



 医者が最後の手段として電気ショックで蘇生を試みるが…。




 美紗緒の母親は……。

 この世界から居なくなった。