柚木の運転する車で病院まで急いだ。


 俺の隣に座る…美紗緒。


 俯き、不安げだった。



 もしものことあれば……美紗緒は…!!?

 どうにかなるんじゃないかと思うくらい…儚げな存在に 俺の瞳には映った。



 俺の知っている美紗緒は



 いつも笑顔で…


 俺の命令にも…応え…


 でも昨日…俺は美紗緒から…笑顔を奪い…泣かせた…。


 こんなにも…こんなにも…


 俺は……  美紗緒がスキだったなんて…今…分かった。



 そして…もう一度……お前の笑顔が見たい…と思ってる…。


 俺は自分の両腕を抱き締め、爪を立てる。


 なんて…バカなんだと自分を戒める為に……。