白黒プリンスと囚われのメイドさま


 私はいつものように掃除。

 蓮さまはステファンを片手に抱いて、私の掃除する部屋へと一緒に付いて来る。

 「あのう~蓮さまも埃に塗れますよ~」


 「別に…気にしてない…」

 ソファーにゴロ寝しながら…掃除する私を見つめる。

 私は蓮さまの視線が気になって仕方がない…。


 「!?」


 シャンデリアの電球が一つ切れていることに気付く。

 私は掃除機を止めて、部屋の外に出ようとした。


 「何処に行く?」

 「あ…倉庫から電球と脚立を持ってきます!!」

 私はそう蓮さまに言い捨て、部屋を出て行く。