チョーヤバイ…危機的状況が私を襲う。


 
 「二人してアメリカ!!!?」

 「ええ~まあ…アメリカのパンダ商品の買い付けに…2日で帰って参りますから…
安心して下さい…美紗緒さん」


 咲弥さん……。

 
 私はすがるように見つめるが…咲弥さんは分かってない。

 いや、分かっているけど…わざとスルーしていた。


 「俺は英語の出来ない…咲弥の通訳だ!!」


 神さん……。


 「……」

 
 蓮さまは何も言わず…ステファンを抱き締めて、二人の言葉を聞くだけ。


 「何かあれば…執長に連絡をして下さい」

 「はい…」

 咲弥さんの言葉…。

 私は放心的に、右から左に受け流した。