「叔母さん?!」 「もう夕方の四時だよ。 受け取り忘れてるんじゃないだろうね?」 「やっべ!! 寝過ごしちゃった」 「ホントに昔からドジだねあんたは」 「即効で向かうから!」 電話を切ると慌てて支度をした。 バイトまで休んだのにこの有様。 「これじゃ学校は遅刻だな」 昇一は夜間の定時制に通っており、現在三年生だった。 玄関の前で転倒するが、すぐさま立ち上がり家を後にする。