「友達に無理矢理連れていかれてさ、すぐ帰ろうとしたんだけど帰してもらえなくて....」 樹の意思で行ったんじゃないのはわかるのに すごく今悲しい... 私より他の子を選んだみたいで 忘れられちゃったみたいで 悲しいよ 「それで....」 樹が急に無口になった また嫌な予感が私の胸の中を支配する 「何? まだ何かあるの?」 本当は今泣きたいのに 樹がなかなか口を開かないから精一杯強がって聞いた 「里菜.... ごめんな」