三人並んで講義を受ける
だけど先生の話なんて全く頭に入ってなかった
私の頭の中は樹のことでいっぱいで
涙を流さないようにと必死になってノートをとっているふりをしていた
「…な………り…な!
おい、里菜!」
「えっ?」
いきなり朝が私を呼んだ
しかも大分大きな声で………
「そこの二人!
私の講義を聞く気がないなら退出してください」
先生は怒ってしまった……
朝のせいだ~!
「はーい
じゃあ俺ら抜けさせてもらいます
ほら、里菜行くぞ」
「は?
えっ!?」
朝は私の腕を掴み、ズルズルと引っ張って部屋を出た


