《樹》 「ん……… もう朝か……」 カーテンの隙間から漏れる微かな太陽の光りで 俺は目を覚ました 横には俺の腕枕ですやすや気持ち良さそうに眠る里菜 俺今すっげー幸せかも 「かわいい寝顔しちゃってさ」 そっと里菜の頭を撫でて じっと寝顔を観察 いつもより幼い顔にまた愛しさが生まれた 里菜の左手の薬指には 昨日俺がプレゼントした指輪が光っている 気に入ってもらえてよかった