遠距離恋愛



樹と一緒だとやっぱり時間が経つのがすごく早い...


気がつけば辺りは薄暗くなって
街には電気の光が灯り始めていた



「もうこんな時間か...

早いな」



樹も同じことを考えていたみたいで
二人して寂しい気持ちになってしまった


繋いだ手も放したくなくて無意識に強く握ってしまう



明日もまだ会える

わかっているのに
今は一瞬でも樹と離れたくないなんて考えてしまう



「帰りたくないなぁ....」


「えっ?」



気づいたらボソッと言葉が出てしまっていた