《樹》 目の前に俺を睨む男 そして腕の中には小さな子供みたいに泣きじゃくって俺にしがみつく里菜 少し痩せたな...... 「あんたなんでここにいるんだよ? 東京にいるんじゃなかったのか?」 男の言葉で目線をあげた 声を聞くとこの前電話で文句を言われた奴に間違いないみたいだな 電話の時から里菜に好意を持っているのはわかっていたが 嫌がっている里菜に無理矢理キスしようとするなんて―…… ふざけんな!! やっぱり会いに来てよかった....