遠距離恋愛



「...き...つき....」


ぼやっとした視界から入ってきた微かな光



「里菜?

大丈夫か?」


あったかい....

安心する体温



「いつ.......朝」


それは心配そうに手を握ってくれている朝だった


「あれ?

私....」


「お前帰ってる途中で倒れたんだよ

慌てておぶってお前んち運んでさ

おばさんめちゃくちゃビックリしてたよ」


「朝が送ってきてくれたの?」


「ああ

お前結構重いんだな

頑張った俺に感謝しろよ?」



....やっぱり朝だ

優しいだけじゃ終わらない