それはとてもとても綺麗で、すごくすごく優しかった。


「びっくりしたぁ。居るんなら、声かけてくれれば良いのに」


おっきくって、優しくって、なんか、ほぅ‥ってなる。


「ぼくが光っていたのは、きみが居たからなんだねっ」


この木が光っていたのは、人一倍背が高いからだったんだ。


「きみ、名前は?」


まんまるは、黄色っぽい銀色の光をキラキラと注ぎながら、ただただぼくを見つめるばかりで‥。


「じゃぁ、ぼくが決めて良い?」


キラキラが一瞬だけ強くなって、『うん』って言ってる気がしたんだ。


「うーん‥うーん」


名前を決めるのって、難しいね?


「黄色?銀色?それとも、キラキラ?うーん‥。っおわっ!」


頭が右に傾いて、危うく落ちそうになった。


「危ない‥危なかったよ」


また、てっぺんに座り直して頭をひねる。

今度は落ちないように‥ね。


「きみは本当に綺麗だねぇ」


ぼくは、まんまるを凝視しながら名前を考える。


「お!」


ひらめいた。


「まんまるくんってどう?」


だって、すごく綺麗なまんまるなんだもん。

またキラキラが一瞬だけ強くなって、『よろしくね』って言ってる気がした。


「ん。よろしくねっ!まんまるくん♪」


ぼくにまた、友達ができた。

それは、ぼくの大好きな高いところで出会った友達。


おっきくって、優しくって、まんまるなんだ。


名前は、まんまるくん。


ぼくが考えたんだよっ♪