キラキラキラキラと白く光るその木に近づくと、その大きさがとてもよく分かる。


「うわぁ~。おっきな木だなぁ」


見上げて見上げて、コロンとひっくり返るくらいに大きなその木。


「ぼく、てっぺんまで登れるかなぁ‥」


でもよくよく見ると、立派なその太い幹は穴ぼこだらけ。


「ん。これならイケるや♪」


ぼくは、意気揚々と木登りを開始した。


「んしょ。んーしょ」


疲れたら枝で休憩。

そこにひらりひらりと落ちてきた葉っぱは、ぼくの顔よりも大きかった。


「んーしょっ、んーしょっ、んー‥しょ。もうすぐてっぺんだ!」


もう少しでてっぺんに手が届く、その時だった。


「わぁー‥」


この白く光る木と一緒に、ぼくの体も光ってることに気がついた。


「光ってる!うわぁ♪光ってるよ、ぼく」


光ってるのが嬉しくて、細い枝の上でぴょんぴょん跳ねる。

それからまた、最後の枝を登り始めた。



そしてーー‥



「着ーいたーぁ♪」


ついにぼくは、1番高いところに登りきったのだ。