「有沢!」 渋川が呼んだ。 「?なに?」 うちは出来るだけ平静を装った。 「ごめんな…俺やっぱ田渕がまだ好きだから… でも、出来るだけ有沢の気持ちに答えられるようにするから…だから落ち込むなよ?」 と言って渋川はうちの頭を撫でた。 「ありがと…」 うちは嬉しくて、嬉しくて…。