「うちも…男のくせに小さくて、憎まれ口で、だらしないのに、ホントは可愛くて、ピアノ上手くて…うちを想ってくれる高梨が好きだよ」 田渕はギュッと俺の制服を握った。 「ホント?」 「うん♪」 キーンコーン... 「「ヤバッ!」」 学校のチャイムが鳴った。 俺らは何も言わず、無意識に手を繋いで学校までダッシュした。 俺は嬉しくて思わずにやけていた。