「おめでとう……居残りだ」
魏戎は机に突っ伏したままの私を見下ろし意地悪そうに笑うと、トンと机の上に答案用紙を置いた。
「……さ、3点」
あまりにも低すぎるその赤文字を見つめたまま、ヘラっと気の抜けた笑みを返す。
「どうやら補習はお前だけの様だな。……楽しみにしておけ」
魏戎は私の耳元で甘く囁くと、ポンと私の頭を撫でる。
それを見てクラスの皆がはやし立てる様に声を上げて笑う。
恥ずかしさと何故かドキドキする胸に頬を赤く染めたまま……皆と同じ様に笑った。
皆の眩しい笑顔の中、そっと窓から空を見上げる。
するとそこには眩しい太陽が光り、明るい笑い声の溢れるこの教室を……優しく照らしていた。



