鬼守の巫女


「これでホームルームは終わりだ。さて、次は俺の授業だが……昨日の小テストを返却する」

そう言って魏戎はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。

「理事長からこの学校全体の学力アップを目指したいと話があった」

その《理事長》と言う言葉に、思わず大きな溜息が洩れる。

そう他の誰でも無い……朧源だ。

彼は元々この学園の理事長職にも就いていたらしく、今ではちょくちょく学校に顔を出してはあれやこれやと口を挟んでいる。

「もちろん俺もそれに異論は無い。と、いう事で、点数の悪かった者は、問答無用で今日の放課後、補習を受けて貰う。それでは点数の高い順に読み上げる」

魏戎はそう言って生徒の名前を呼び上げる。