「こうでもしないと中々学校に来ませんからね」 木住野さんはニッコリと笑みを浮かべると、そっと腕時計を見る。 「もう、こんな時間だ。早くしないと遅刻扱いになってしまいますよ?」 「……そうだった!じゃ、また!!」 そう言って小さく手を振ると、自分の教室へと向かって……急ぎ足で歩く。