「……魏戎が……初代の巫女の村を滅ぼしたのは……本当?」 その私の囁く様な問いに、魏戎は小さく口を開いたまま困惑した様に瞳を揺らした。 「……聞いたの……私。……貴方が昔……人間を滅ぼそうとしたって」 震える声を必死に振り絞りそう問い掛けると、魏戎は苦しそうに顔を歪めて……俯いた。 「嘘……だよね?私が一族を裏切らない様に……巫女が嘘を言ってるんだよね?」 縋る様なその問いに……魏戎は何も答えてくれない。