「おそらく朧源様は……これから封鬼の間に貴女を連れて行く御積りなのでしょう」 「……封鬼の間?」 「この皇楼の最下層、結界の鬼が封じられている場所です」 「……結界の……」 私の小さな呟きに、彩乃さんはコクリと頷いて答える。