「……鬼に心なんてあるのかな?だったらちょっと……可哀相……かな」 「……そんな事関係無いね。俺は鬼を全部殺す。一匹残らず……殺し尽してやるんだ」 少年は黒髪の少年の言葉に苛立つように憎悪の籠った目をしてそう呟く。 「……うん。ごめんね昇馬」 黒髪の少年は失言だったと思ったのか小さく謝ると、悲しそうに瞳を揺らして俯いた。 しかしそれを無視して、ボロボロの体を引き摺りながら少年は歩き出す。