鬼守の巫女


無言のまま土室さんに付いて行くと、屋敷の中を一族の人達が忙しそうに行き交っていた。

廊下ですれ違う彼等はほんの一瞬私を見ると、小さく頭を下げ、何故か複雑そうな顔をして足早に去って行った。

しかしそんな事に今の私は何の興味も湧かない。

ただフラフラと土室さんの背中を追い続けるだけ。