「これで……揃った」

そう小さく呟いたその瞬間、頭の中に声が響いた。

《その鬼を信じてはだめ。その鬼は貴女を裏切る。そしてこの世界を崩壊させる。私の村を滅ぼした……あの時の様に》

今までよりハッキリと聞こえたその声に、大きく目を見開く。

……誰なの?

……貴女は誰なの?

その心の中の私の問いに、小さく答えが返って来る。

《……皇一族……初代鬼守の巫女……柳》……と。