「……だめ……だよ……魏戎……約束……したで……しょ」 魅麗の胸に抱かれたままの瑠愧は、震える声でそう言うと魏戎の腕を掴んだ。 「そうだったな……すまない」 魏戎はそう答えて悲しそうに笑うと、そっと瑠愧の手を握る。 「……僕達……は……凪を……裏切ら……ない……そうでしょ?」 「……ああ。そう誓った」 瑠愧の問いに魏戎は答えると、自嘲気味に笑った。