「私は信じてる!!鬼と人間は共に生きて行けるって!!」 そう言ってギュッと拳を握り締める。 「私は瑠愧が好き!魅麗が好き!魏戎が好きだよ!!だから皆で幸せになりたい!!その為に今この場所に居るの!!その為だったら私、何でもする!!だから……だから……」 そこまで言って声を詰まらせ俯くと、魏戎の体から禍々しいオーラが消えた。 「……凪」 小さく名前を呼ばれそっと顔を上げると、そこにはいつもの優しい彼の赤い瞳が見える。 それは切なく揺らめく美しい赤い瞳。