「所詮は愚かな夢だった。……共に生きようなどと」 魏戎はそう小さく呟くとまた小金井さんを見つめる。 すでにボロボロの小金井さんは荒い息をしたまま、それでも鋭い瞳で魏戎を睨みつけている。 「そう。お前も分かり合う気などない。俺も同じだ。お前と分かり合う日など決して来ない。なぜならお前は今ここで……死ぬのだからな!!」 その叫びと共に小金井さんの心臓に向かって、魏戎の鋭い一撃が迫った。