「……る……き……こ…はく」 目の前に転がる少年と大きな獣の名を、擦れ震える声で呼ぶ。 しかし彼等がそれに答える事は無い。 体から灰色の煙を上げ、ボロボロになった彼等の姿に言葉を失った。 「本当に巫女サマ守っちゃうなんて馬鹿な鬼だ。でも助かったよ。お前が巫女サマを庇わなかったら……俺も死んじゃってたからさ」 地面に転がりピクリとも動かない彼等を見て、小金井さんはケラケラと馬鹿にした様に笑う。 しかしそれを無視して彼等の元へフラフラと近付くと、地面に力無く膝を付いた。