「……凪!!そのまま止まらずに屋上まで上って!!二階にも敵が居る筈だから!!すぐに後を追うから急いで!!」 その魅麗の叫びに頷いて返すと、遠くで闘っている木住野さんが私に視線を向ける。 「琥珀!!凪様を守れ!!」 「にゃ!」 彼の叫びに答える様に琥珀は大きく鳴いて、コクコクと頷いて返す。 微かに開かれた道をひた走り階段へと入ると、そのまま一気に階段を上る。