「ご、ごめん。変な夢見て……」 その私の答えに皆はホッと息を吐くと、それぞれの行動へと戻った。 「大丈夫か?」 そう言って私の隣に座っていた魏戎が、心配そうに私を見つめる。 「……へ、平気」 ヘラっと気の抜けた笑みを返すと、魏戎は訝しげに眉を顰めて小さく頷いた。 魏戎はそのまま立ち上がると、話し合っている火伏さんと木住野さんの元へと歩いて行く。 ……どうやらこれからの作戦を考えているらしい。 その彼等の姿を見つめたまま、さっき見た《夢》の事を思い出す。