窓からは眩しい日の光が差し込み、この廃ビルの部屋を明るく照らしていた。 ……朝になったのか。 昨日瑠愧と話した後、ここに戻り眠った事を思い出す。 記憶を呼び起こしながらドクドクと鼓動を速める心臓を必死に抑えようとするが、その想いとは裏腹に、嫌な汗が滲み出し服を不快に湿らせた。