鬼守の巫女


「……やめて!!」

その叫びと共に勢いよく身を起こす。

ゼイゼイと荒い息のまま覚束ない視界で辺りを見回すと……皆の驚いた様な視線が私に向けられていた。

「ビックリした~……どうした?」

そう言って火伏さんは窺う様に私を見つめる。

ギュッと胸を押さえたまま、辺りの様子を窺う。