『愛しているよ……柳』 その彼の呟きと共に私の剣が振り下ろされる。 ……やめて!! その叫びも空しく彼の胸に剣が突き刺さったその瞬間、辺りが目も眩む様な眩しい光に包まれた。 それと共に周りで事を見守っていた獣達の悲しい叫びが聞こえる。 皆、失った主人を呼ぶように、空に向かい大きく声を上げ続ける。 その悲しい別れの声と共に、私の唇が小さく震え……声を漏らした。 ……《私も……愛している》……と。