「お待ちしておりました……凪様」 そう言って土室さんは小さく頭を下げると、とても冷たい眼をして火伏さんと魏戎を見つめる。 「ここはお前達の様な者が足を踏み入れていい場所ではない」 土室さんがそう言って剣を振り払うと、ヒュンと空気を切り裂く音が聞こえた。 「大地さん……話を聞いてもらう事は出来ませんか?」 火伏さんはそう言うと、とても真剣な顔をして彼を見つめる。