「こっちだ」 薄暗い裏道を火伏さんの案内のまま走り抜ける。 「この先はどこに出る?」 「この裏道を真っ直ぐ抜けられれば……眞水家のビルに着く」 魏戎の問いに火伏さんはそう答えた瞬間、火伏さんは走る足を止め、私達の進路を腕で塞いだ。 「……青組の生徒だ」 火伏さんの囁きと共に物陰に隠れ、彼の指差す方を見る。 するとそこには黒い制服に青いラインの入った生徒達が険しい顔をして立っているのが見えた。