「お、美味そうだな。鬼も普通の料理なんて食べるんだな?」 そう言って火伏さんがニヤリと笑って魅麗を見ると、魅麗は不機嫌そうに眉を顰める。 「アンタの分は無いけどね」 「……えぇえ!?」 魅麗のつれない言葉に、火伏さんは驚いた様に声を上げる。 ……よっぽどお腹が減っていたんだろう。 火伏さんはシュンと肩を落としたまま、窺う様に料理と魅麗を見つめていた。