あれから三人で暫く他愛も無い話をしていると、次第に皆がリビングに集まってきた。 魅麗はいつの間に作ったのか、テーブルに次々に料理を並べている。 トーストにオムレツ、それからいい香りの紅茶。 「手伝おうか?」 そう魅麗に声を掛けると、後ろに誰かの気配を感じる。 「大丈夫。もう終わるから」 その声の方へ振り返ると、オムレツの乗ったお皿を持った瑠愧が立っているのが見えた。