「五百歳を超えてから数えるのは止めてしまった」 魏戎のその答えにポカンと間抜けに口を開いた。 ……ご、ごひゃくねん。 そりゃ鬼だし、人間よりも長く生きたりするのかなとか思っていたけど……まさかそんな年だったなんて。 「鬼って……長生きなの?」 「鬼に寿命は無い。人間の外見年齢でいえば二十代中頃ぐらいで成長が止まる。肉体的に年を取る事は無い。よって老衰で死ぬ事は無いな。怪我や病気では死ぬが」 その魏戎の答えに納得した様に小さく頷いて返すと、魏戎は静かに私を見つめた。