「馬鹿みたい……私」 そう小さく呟くと、誰も居ない広いこの部屋で自嘲気味に笑った。 あんな状況になっても、私はまだ迷っていた。 助けて欲しいと願ってしまった。 そして結局私は誰かに助けられてばかり。 自分一人では何も出来ない。 この先に私に出来る事など……あるのだろうか。 そんな事を考えていた時だった。