「それでは説明を……瑠愧」 そう言って魏戎が小さく息を吐くと、真っ直ぐに瑠愧を見つめた。 瑠愧が向かい側に座る木住野さんを見ると、木住野さんは瑠愧に向かって頷いて見せる。 「稔は僕の友達だ」 瑠愧は無表情のままそれだけ答えると、カップを手にして紅茶を啜った。 「……友達ぃ~?」 瑠愧のその答えに火伏さんは驚いた様に木住野さんを見つめる。